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Posted by TI-DA at

2013年07月08日

我が家の犬

我が家の犬

今から約20年前
結婚を機に一匹の犬を飼うことになりました。
当時勤めていた学校の職員からいただいた生後半年のオス犬。
勤務先が美里工業高校だったので妻がビコーと名付けました。

 結婚後のはじめての新居は家賃も安い古い民家。
 ビコーは当初家の中で飼われました。
 仕事から帰り玄関を開けると、待ってましたとばかりいつも飛びついてきました。

 それから2年後、長男が誕生したことでビコーは外で飼われることになりました。
 幸いその民家には広い庭もありました。

 ビコーはとても優しい犬でした。シェパード系の真っ黒な雑種でしたが、優しい目でいつも私たちを見つめてくれました。

 やがて、学校のグラウンドにメスの捨て犬が見つかり、一緒に飼うこととなりました。
 名前は「サイラム」インドの言葉です。
 サイラムは猫に異常な敵対心を抱き、夜中でも猫の姿を見つけると大きく吠えるのです。
 そんなサイラムに時々水をかけ叱りました。

 それから10年以上が立ち、
 ある日の夕方、病気だったサイラムが息を引き取りました。
 そしてそれから数ヵ月後にビコーが亡くなりました。

 サイラムの時は私が、ビコーの時は妻が泣きました。
この2匹が晩年を過ごした家は中古で購入した家でやはり広い庭があります。

 2匹がいなくなった庭は寂しく、私はやがてメスの柴犬を飼うことにしました。
 名前をシータ(インドの女神の名前)。生後3ヶ月でした。
 やがて、シータは猫に対する異常な敵対心を表すようになりました。
 サイラムそっくりです。
 ところがこのシータは猫に大声で吠えたあとは私に怒られるのを察するかのように振舞いました。
 吠えたあとは、水をかけられるのがわかっているかのように、鎖をつけられたまま隅っこに身を隠すのです。

 それから半年後、紹介でやはり柴犬で黒色の犬がやってきました。結局は私の兄の家で飼われることになったのですが、優しい目で不思議なほど私になつくのです。

 犬も生まれ変わる???
 そんなことを当たり前のように感じている私です。

 さてさて、話はここから
 シータはかなりの問題児でした。
 隙あらば、我が家から逃げ出し、動物愛護センターにお世話になることも2度3度ではありません。その度に私は少なくない罰金を払い、引取りに出かけました。
 またある時は、那覇警察署に保護された時もあります。しかも受け取りに行った翌日にも脱走、2日連続での警察所の保護で、その2度目は悟ったように警察署隅の犬小屋に自ら入っていったというのだから笑えます。

 それでも保護をした方々の多くが、飼い主が現れなかったら引き取りたい、と申し出てくれているようで、シータは愛される犬でもあります。
  
 気持ちが落ち込んで帰ってくることがあっても、犬はいつでも喜びいっぱい、私たちを迎えます。そのルーティーンは全く変わることがありません。
 私たちに面倒もかけますがそれ以上に私たちの心を癒してくれているのでしょう。

 このシータも今年で8歳。人間で言うならば立派な成人で、人生のターンを折り返してはいるでしょう。
 シータが旅たつとき、今度は子供たちが涙を流すのでしょうか・・・

 犬は無条件の奉仕を象徴すると言われます。
 その存在に深く感謝しています。
 シータは私たちの立派な家族の一員です。
  


Posted by 比嘉正央 at 16:05Comments(0)先生のひとりゴト